2022/10/07
御文章(ごぶんしょう)
「御文章」とは、本願寺第八代住職の蓮如上人(れんにょしょうにん)のお手紙をまとめた書物のことをいいます。室町時代、浄土真宗の教えを分り易く伝えようと、仮名まじりの簡潔な表現で、門弟や門徒にお示しくださったものです。
蓮如上人のご功績は計り知れず、今日も「浄土真宗中興(ちゅうこう)の祖」と仰がれるほどであります。当時衰退していた本願寺を一代で再建し、浄土真宗を広く全国へと伝えていかれました。お寺の本堂や家庭のお仏壇では、阿弥陀様の右脇(向かって左側)に侍られ、いつも私たちを照らし、導いてくださっておられます。
「御文章」は、浄土真宗の肝要(かんよう:最も 重要な教え)を示すものとして、日々の勤行や法事の最後に拝読します。僧侶ばかりでなく、ぜひ皆さん方もお読みください。
「聖人一流章」や「末代無智章」、「白骨章」などは、日常勤行集にも掲載されております。
ちなみに、福沢諭吉先生は、この「御文章」は、本来、ご本山(本章」をいつも懐に入れて持ち歩き、生涯の愛読書とされていたそうです。
※「御文章」は、願寺)よりお迎えし、御文章箱に入れて、お仏壇の前(経机の左側)に置くようにします。ご本山より「御文章」をお迎えされたい方は、当山にてお申込みください。