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お知らせ

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2022/10/07

仏壇のお茶と水について

仏教には多くの宗派がありますが、ほとんどの宗派で、仏壇やお墓に、「お水」や「お茶」をお供えするようになっています。これは、「死者は喉が渇く」という考えがもとになっており、「毎日お水をお供えすることが、亡くなった方への供養」とされてきたからです。このため、お水やお茶といった水分は、お供え物の中でも特に大切で、仏壇やお墓には必要不可欠なものとされてきました。

しかし、浄土真宗の場合は例外です。浄土真宗では、仏壇のお供え物を「ご先祖様の食べ物や飲み物」とは考えず、お浄土の荘厳功徳(しょうごんくどく)、つまり、お浄土のはたらきが表現されているものと考えます。仏前のお供え物を通して、食べ物の恩恵、ありがたみを教えて頂くのです。

『仏説無量寿経』という経典に依れば、お浄土に生まれた方々は、人間のような飲食(おんじき)の必要がなく、飢えや渇きがないと説かれています。ですから、わざわざ私たちが、お水やお茶を供養する必要はないのです。

なお、浄土真宗でお水をお供えする場合は、華瓶(けびょう)に樒(しきみ)などの香木を入れ、「香水」としてお供えします。これは、浄土の池の水である「八功徳水」(はっくどくすい)にちなんだもので、お浄土の「はたらき」を表したものです。