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お知らせ

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2022/10/07

お斎(とき)について

お葬式やご法事など、仏事のときに頂く食事のことを「お斉」(おとき)といいます。

お斎とは、本来「時食」(「お時」)が語源で、寺院における定時(日の出から正午まで)の食事のことを指しました。むかしの仏教寺院では、食事は朝と昼の一日二食と決められており、その定時の食事を「お斉」(時食・お時)、定時以外の食事を「非時」・「非時食」(ひじじき)と呼びました。

精進を心がける修行僧の「お斉」は、一般的に「精進料理」と呼ばれていますが、それは不殺生(ふせっしょう)という戒律にしたがって肉や魚を口にせず、精力がつくとされるニンニクやネギ、タマネギを食べることも禁じています。また、分量を過ぎない程度を口にし、目の前に出された食べものを残さずにありがたく頂くことを基本とするのです。決して、味の良し悪しを言ってはならず、好き嫌いはもってのほかなのです。こうしたところから、「お斉」は、仏事の一つであると受け止められてきました。

私たちも、「お斉」を単なる食事と考えるのではなく、「命の尊さ、食べもののありがたみを味わう仏事」という意識を持ちながら、ありがたく頂きたいものです。