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お知らせ

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2022/10/07

「喪」の考え方

日頃から、喪中や忌中について、たくさんの質問を頂きます。そこで今回は、神道の考え方を取り上げながら、浄土真宗における「喪中」や「忌中」の考え方についてお話し致します。

「喪」という言葉には、もともと「死別に対する自発的な悲しみの表現」という意味があり、そこから「家族や親戚、心を寄せる人や尊敬する人などの死を受けて、一定の期間、日常の生活とは違った儀礼的禁忌状態にあること」を指すようになりました。

神道が考える「喪」は、その期間が「忌」と「服」に分けられ、両方を合わせて「服忌」(ぶっき)または「忌服」(きぶく)といわれます。「忌」は、故人のための祈りに専念する期間、または死の穢れが身についている期間とされ、期間中は家の中にこもり、穢れが他の人に移らないようにしなければなりません。一方、「服」は、故人への哀悼の気持ちを表す期間とされ、期間中の慶事を控えます。

一般的に、家族が亡くなったときの「忌」は五十日、「服」は十三ヵ月とされ、一年以上に亘って「喪中」が続きます。

一方、浄土真宗では、「喪」そのものの考えが存在しませんから、喪中の期間がなく、喪に服することもありません。無論、儀礼的な禁忌事項も存在しないのです。
ただし、浄土真宗独自の「忌」の考え方があります。満中陰までの四十九日間を「忌中」とし、もっぱら仏法を聴聞しながら世事(世間的な用事)をさける期間とします。参考にしてください。