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お知らせ

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2022/10/07

「お盆」のおはなし

浄土真宗のお盆は「歓喜会」(かんぎえ)といわれ、その由来となった『仏説盂蘭盆経』(ぶっせつうらぼんきょう)のみ教えを、お念仏のお味わいで頂くものであります。

これを簡単に説明致しますと、お浄土に往生なされたご先祖様は、様々な手段で私たちを教え導く「菩薩様」となってくださっており、お盆のご縁をもうけて、私たちに「欲張りな心」についてご教示くださいます。その内容とは、「貪欲な生活が、人々に飢えと渇きをもたらし、満足することを知らない鬼(餓鬼)へと変貌させる。鬼となった者は、自分自身の欲望に狂い、嫉妬に苦しみながら、餓鬼道(がきどう)へと堕ちていくのである。もし、すみやかに貪欲の心を離れたいならば、お釈迦様のみ教えを正しく聞き、それを素直に受け入れるべきである」というものです。

お釈迦様は「お皿の上の食べ物をみんなで分かち合う精神(お盆の精神)が、人々の心を豊かにし、皆を幸せにする。しかし、人々はそのことを知らず、自分たちの利益ばかりを考えて、それを得るために苦しんでいる」と説法なされます。そこで、ご先祖様が「欲張りの心を捨て、お皿の上の食べ物を分かち合うほどの心をもってほしい」と、お盆の法会(仏事)を開いてくださるのです。

私たちは、このご先祖様のお慈悲(私を思ってくださる心)を知って、大いに喜び、感謝申し上げるのです。ここから、浄土真宗では、お盆を「歓喜会」というようになりました。