浄土真宗の法事
浄土真宗のご法事は、亡くなられた方の「命日」をご縁として、みんなで阿弥陀さまの願い(本願)を聞かせていただく大切な仏事です。一般的には「亡き方の供養を目的に営む」と考えられているようですが、実は反対で、如来さまとなられたお方(故人)が、私たちのために営んでくださる有難い「ご法縁」なのです。 「死んだら終わり」と思っている私にたいして、「命終えたら、如来さまにしていただくのですよ」とお諭しくださり、尊いみ教え(阿弥陀さまの願い)を届けてくださいます。
2022年没 | 2023年没 | 2024年没 | 2025年没 | 2026年没 | |
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一周忌 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 | 2027年 |
三回忌 | 2024年 | 2025年 | 2026年 | 2027年 | 2028年 |
七回忌 | 2028年 | 2029年 | 2030年 | 2031年 | 2032年 |
十三回忌 | 2034年 | 2035年 | 2036年 | 2037年 | 2038年 |
十七回忌 | 2038年 | 2039年 | 2040年 | 2041年 | 2042年 |
二十五回忌 | 2046年 | 2047年 | 2048年 | 2049年 | 2050年 |
三十三回忌 | 2054年 | 2055年 | 2056年 | 2057年 | 2058年 |
五十回忌 | 2071年 | 2072年 | 2073年 | 2074年 | 2075年 |
※「回忌」はご命日の回数となりますので、亡くなられた年を1と数えて計算します。
ご法事のQ&A
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Q法事は絶対にしなければならないのですか?また、何回忌まですればよいのですか?
そもそも、法事とは、誰が何を目的に行っているものなのでしょうか。浄土真宗の教えからすると、法事は、如来さまとなられた故人が、私たちにお経(教え)をととどけるために勤めてくださる、と考えています。ですから、故人を如来さまと尊び仰ぐならば、「法事をする、しない」という私の側の都合を優先させるのではなく、如来さまが勤めてくださる「大切な仏事」と受け止めて、その法縁を喜びたいものです。
一般的に、年回の法事は、1周忌から50回忌とされています。家族の法事には、ぜひお参りさせていただきましょう。 -
Qどのようなときにお焼香をするのですか。
お香を焚いて仏前にお供えすることを「供香(ぐこう)」といいますが、日常は「燃香(ねんこう)」といって、お線香を横にねかせてお供えします。葬儀や法事といった特別な仏事の時には、香炭(こうたん)に火を入れて抹香(まっこう)をくべる「お焼香」を行います。供香には、焼香や燃香、塗香(ずこう)などがありますが、「正式な仏事のときにはお焼香」と考えて差し支えないと思います。 注意していただきたいのは、焼香の作法です。浄土真宗本願寺派の作法を確認し、正式な作法を身につけましょう。
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Q念珠を持つ意味を教えてください。
念珠は、仏さまにお参りするときの大切な法具の一つですが、その意味には諸説あるようです。一説には「煩悩の象徴」とされ、左手にかけられる念珠が、私をしばりつける煩悩にたとえられているのです。そして、その煩悩にしばりつけられた私(左手)に、仏さま(右手)がそっと寄り添っておられる、それが「合掌」の姿というわけです。 先師(蓮如上人)は、念珠をつけずに仏さまにお参りするのは、仏さまを素手でわしづかみするような無礼だとお諭しくださっております。仏参(ぶっさん;仏さまにお参り)の時、念珠を身につけることは、念仏者の一つの嗜(たしな)みといえましょう。
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Qなぜ、南無阿弥陀仏と称えるのですか?
南無阿弥陀仏とは、仏さまのお名前です。南無阿弥陀仏と称えることは、仏さまのお名前を呼んでいる、ということに他なりません。それは、子が母親を呼んでいるようなものだと喩えられており、その「子の呼び声」に「母親の願い」が込められているといわれます。私の申す「南無阿弥陀仏」、実は、そこに仏さまの願いが届けられていたのです。
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